1.朱の月に呗う魔女

作词:日山尚
作曲:霜月はるか

Rem la Fatrauwa. Arlie la arue.
(私は知っている。永远が存在することを)

Wario la fule harzile.
(世界は幸福に满ちていることを)

Rem le marie-neu marie arue
(私の眷属よ、新たな生贽を连れておいで)

Arlie wize, arlie arue!
(灭びなき美と、果てしなき世界の实现のために!)

朱の月 祸(わざわい)满ちて静寂(しじま)を割る刻
雾深き森に现る妖しき硝子の城
夜风(かぜ)に乘り届いた声(こえ)は叹きか无念か
血に濡れた旋律…それは死の印を灼く诗

畏怖の力に选ばれた无情な盟约
ただ咒いを受けた者に课せられる宿命

“Rem le marie”

秘密の言叶 嗫く少女は独り
屋根の无い世界を识(し)らずに
新たな生贽(にえ)を迎え目觉め续ける

朱き血を探し彷徨う哀しき吸血鬼(ばけもの)
罪のなき屋敷(いえ)に纷れる悲痛な叫びの痕迹(あと)
钝色(にびいろ)の剑の主は亡者か不死者か
遗された文字列 それは救いを求める诗

牙を隐した魔女は云う…こちらへおいでと
そう手招きされた者は逆らえず命捧ぐ

“Rem le marie”

耳を澄ませば贵方も闻こえるでしょう
苦痛さえ粮に残酷に终焉(おわり)の幕が上がる夜

“Rem le marie”

楔の如く何时(いつ)しか心に刺さり
动かぬ躯(からだ)に气付く顷
喉を血に染めながら绯色の瞳(め)が开く


2.虚空が朽ちるまで

作词:日山尚
作曲:霜月はるか

Malice la arue, Fem le marie.
(我等は魔女の生贽)

Malice la fariare lu arue.
(魔女は何处にでも存在する)

Ar la zelariae!
(故に叹くのだ!)

咒われた命を抱いて
朱(あか)に翳(かす)んだ月光(ひかり)が照らす盟约
未来(あした)さえ歪む世界で
君に手を伸ばす仆は何を愿うのか

呜呼…生きていた意味を知る为に
足下に络んだ茨を握った

咲き夸る蔷薇の花 痛みを散らして
仆の全てを捧げる少女は
囚われた眷属(たましい)の运命(さだめ)に逆らう
あの天井(そら)が朽ちるまで

禁断の记忆を诱う
歌は届かぬ镜の中で响いた
薄闇に爆(は)ぜる焰(ほのお)は
封じ迂められた过去を映す君の梦

呜呼…坏れた躯(からだ)に血を注ぎ
人形(ひとがた)を操るように弄(いじ)る影は

嘲笑う蔷薇の花 深红を散らして
故(ふる)き绘画を见上げる少女は
失った血族の历史(なげき)に呑まれて
绝望を想い出す──

Fem la Rem le Malice...
(君は仆の魔女…)

咲き夸れ 蔷薇の花 最后の刻まで
誓いの剑(あかし) 揭げる少女の
忘却と死を缠う心は气高く
银色の风の中斗う

虚空(そら)に深红を散らして
仆の全てを捧げる少女に
永远の魂を运命(さだめ)を委ねる
この命果てるまで

Malice la arue, Fem le marie.
(我等は魔女の生贽)

Malice la fariare lu arue.
(魔女は何处にでも存在する)

Ar la Ar la...
(故に…)


3.映らない记忆

作词:日山尚
作曲:MANYO

目を觉ましても未だ梦を见ている (微睡むように)
この暗い部屋 居心地よく (闭じ迂められて)
烛台(ひ)を灯したら广がる世界には (光の中)
要らないものが泽山ある (影は伸びる)

空(から)の花瓶
埃を被る椅子 (…古い键)
针の止まる时计と破れた书物(ほん)
映らないキョウダイ

がらくたばかり集めていたのかしら…?
欠けた记忆のままでは外へ出られない
ようこそ 硝子の城(ここ)へ访れたお客样
银の剑を片手に私を杀すの?

私の名前はアンダルシア
この部屋で谁かを待ってる
ひとりきりでも寂しくないわ
黑猫(ノワール)が私の友达

──何处カデ闻イタ声
──瞳ハ朱イ月
──私ト同ジ颜
──アナタハ谁?

ふたりで眠る场所くらいある筈よ
もしも故乡(いえ)に归れても未来(あした)が无いなら
いちばん好きな蔷薇を摘んでもいいわ
最期の日まで一绪と誓った贵方は
私の记忆ひとつずつ纽解いて
银の剑を手にする谁かに、似ていた…


4.咒われた姫君~忘却のレムルローズ~

作词:霜月はるか・日山尚
作曲:坂本英城

(第一乐章)
Rem le woe, Rem le mea fatrauwa le ze nelu mirya.
(私が见てきた、知り得る过去を语ろう)

Malice le arie le arue, REMLEROSE le ralie.
(魔女の诗の存在、そしてこの国を袭った悲剧を)

豊かな绿溢れる国 真红の蔷薇は民の证
若き领主フロンザック 幼き姫君アンダルシア
仲睦まじく暮らしていた

Arie le harzi le vilte le noh wariz.
(永远の幸せを信じる人々)

“Erre virrla!”
(今この刻よ、万岁!)

Vilte le woe.
(人々は云う)

“Rem la noh vaztw. Wize vaize le arue”
(美しき领主たちがいれば何も恐るるに足らずと)

父の形见 想い受け继ぎ
摇れる民の心束ねた
聪明な兄妹を慕う者达は多く
稳やかで平和だった日々

突如国を袭った 血を失う流行病(やまい)
死神の鎌に狩られる牺牲者(ひと)は途绝えず
绝望の岚の中 真相を掴んだ领主
“これは病ではない。 森に巢食った魔女の咒いだ”

(第二乐章)
朱い月の夜 深い森の中
诱う歌声辿り进む
左手に蔷薇を刻む骑士の盾
右手には银の剑携え

森の馆で迎えた主(ぬし)は
朱い瞳と闇色の发
绝世の美貌 狂气の微笑
隐した牙が领主を狙う

“我が民苦しめ、咒うはお前か!”

袭い挂かった魔女は突然
苦しみやがて老婆の姿に
毒と怒りに涂れた彼女は
谋った彼の大切な妹を夺いに城へ

Rem le marie-Fem la hinare!
(我が眷属、雾となれ)

Fronzak la mea haria...
(憎き愚かなフロンザックよ…)

Rem le marie-Fem la mirya!
(我が眷属、见ているがいい!)

Nere Malice la Andalucia...
(お前の可爱い妹を(アンダルシア) 、 私の新しい身体にしてやる…)

(第三乐章)
戻らない兄の归还を待ち续ける姫君
その首に魔女の咒いの刻印(しるし)が浮かぶ
死を缠う绝望から救う药があると
访れた老婆が手渡す血の杯

その身侵された姫は 朱の月に血を求め
记忆全てが消える最期の日 魔女に呑まれる

(第四乐章)
悲しみの雨が降る 葬仪の朝
亡き少女は棺に眠る
せめてもの饯に 爱していた
彼女の名の蔷薇を敷き诘めて见送ろう

Fem la roze arlie. Rem le roze.
(私达の蔷薇よ、永远に)

“ああ、哀れな姫君よ、どうか安らかに──”
空に响く镇魂の歌

不意に黑く枯れる蔷薇 开いた瞳は朱く
逃げ惑う人を喰らう その姿は“魔女”のもの
やがて城から消え去る人の气配
その地に残されたのは──

咒われた姫を救うのは谁…?


5.夜を待つ二人

作词:日山尚
作曲:霜月はるか

坏れた记忆の中 谁かが音を鸣らす
私の部屋に灯る光に呼ばれて
优しく踊る旋律
邻で贵方の手が奏でる诗は
何故か怀かしく响く

心の奥が轧む理由(わけ)をどうして忘れていたの?
时计の针が动かないのは あの日から刻を止めた证

忆えのない罪を重ねて 私でない Malice(わたし) は血を求めて
全てを夺い去る夜は 白い月も朱く染めゆく

Malice le ezte.
(あの朱かい月が欠けているように)

Rem le ezte.
(私は欠けている)

镜に映らずとも この瞳(め)に映る君と
过ごした部屋は仆の确かな现实
咒いに囚われても 躯が朽ち果てても
心は自由になる 何处へでも往ける

Fem le neu arue, Fem le neu marie.
(贵方は新たな贽として访れた)

Fem le vaztu la, Fem le ralie.
(贵方の恐怖は己の死だった)

君と逢うまで永别(おわり)だけを
怖れて生きてきたけど
何も云えずに 何も出来ずに
续く世界など冷たいだけだから──

触れた花片のように
贵方の面影が灰になろうと
泪が落ちたその理由(わけ)を
忘れないと誓うなら

Rem le riralee la Malice.
(私の心臓の中に魔女は居る)

Malice le ralie la Rem le ralie.
(魔女を杀すには、私を杀さねばならない)

War Rem le zarce wha.
(それなのに、この迷いは何?)

终焉(おわり)を怖れることは
弱さでなく立ち向かう强さだと教えてくれた君だから
运命(さだめ)の夜からも逃げない…

Fem le ralie la wariz.
(贵方が死ぬ必要はないわ)

Malice la Rem.
(魔女は私なのだから)

Malice le zete Roze le ralie.
(あの朱い月が满ちれば蔷薇は枯れる)

Ar Rem le ralie Fem le arlie.
(故に私は死んで、贵方は生きるの)


6.死の舞踏会

作词:日山尚
作曲:弘田佳孝

满ちる朱の月…集え我が爱し子(しもべ)よ…

Rem la marie, Fem la Malice.
(我等は隶、贵方は魔女)

Rem la mirya, Fem le mirya.
(我等は眼、贵方だけの眼)

Wario la wize, Malice la wize.
(世界は美しく、故に魔女は美しい)

Rem la torine, Rem la arie.
(我等は踊る、我等は歌う)

Hinare. nowrrie, vilte.
(雾の姿、兽の姿、ヒトの姿で)

Rem la wizarre.
(我等は牙である)

Rem la marie. Rem la arlie.
(我等は牺牲者、我等は永远)

Rem la torrine arie.
(我等は踊り歌う)

Malice la fat lauwa, Fem le zarce Andalucia.
(魔女は知っている アンダルシア、お前の迷いを)

始まる血の舞踏会
哀しき化け物が踊る祝宴(うたげ)
新たな躯を得よ──

Neu Malice la arue.
(新たな魔女が生まれる)

──美しき心臓

Fem la harzile wariz?
(お前は幸福か?)

Neu Malice la arue.
(新たな魔女が生まれる)

──美しき躯を

Fem le raloe wizeroa!
(お前の死を祝おう!)

Rem le marie-Fem la zimoe!
(我が眷属よ静寂に!)

Malice! Malice! Malice! Malice...
我等が魔女(ぬし)
减らずの蜡烛…干かぬ水
死とは始まりの…醒めない恶梦(ゆめ)
魂(たましい)の墓标…昏き迷路
新たな容れ物…其の躯に狂气を注いで
刻は来たと…永久を契る诗(うた)

Malice!

多くの无念と多くの绝望から
我等は生まれた
生き血を狩る力を咒いと呼ぶなら
母なる主の贽 心を委ねよ
お前の感情(くるしみ)など…すぐ消してあげる
──お前は私となる

牙を濡らす朱き血の色
憎み嫉(そね)み…呜呼
银の发を风に络めて
魔女の诗が 未来(あした)を刈り取るなら

君を守る硝子の天盖(そら)に
忘れられた音阶(ひかり)が响く
剑(つるぎ)に映る苍い瞳
私の中の“魔女”を杀せと

もしも蔷薇が枯れたとしても
爱おしいと想う心は消えない
そう…私は私のままで
自らの心臓(いのち)を贯こう
古き咒いよ──坏れろ!

Rem la marie, Fem la Malice.
(我等は隶、贵方は魔女)

Rem la mirya, Fem le mirya.
(我等は眼、贵方だけの眼)

Wario la wize, Malice la wize.
(世界は美しく、故に魔女は美しい)

Rem la torine, Rem la arie.
(我等は踊る、我等は歌う)

Hinare, nowrrie, vilte.
(雾の姿、兽の姿、ヒトの姿で)

Rem la wizarre.
(我等は牙である)

Rem la marie. Rem la arlie.
(我等は牺牲者、我等は永远)

Rem la torrine arie.
(我等は踊り歌う)

Malice la fat lauwa, Fem le...
(魔女は知っている、お前は…)

舞踏会(うたげ)は终焉(おわり)を告げる
血濡れたその棺に眠る少女
气高き蔷薇のよう──


7.绯色の蔷薇

作词:日山尚
作曲:霜月はるか

Rem le zhe la Malice le marie arlie.
(永远に、私は魔女の咒いから逃れられない)

Rem la fatlauwa.
(私は识っている)

月夜に咲く绯色の蔷薇
崩れてゆく硝子の城から逃げられずに
独りで未だ梦を见ているの

血に濡れた指で秽(けが)れた
忌まわしき过去と未来を守る価值がある?
绮丽な言叶を并べても虚しいだけでしょう

何处かでまた贵方と巡り逢えたなら
爱してなんて愿わないわ
永远とは孤独でつまらぬものだと
ひび割れた棺の中で永别(わかれ)を啸(うそぶ)いて

Rem le marie, Fem la noh arue.
(私の眷属よ、去りなさい)

Fem le mea roze wario.
(贵方が爱する、泽山の花が咲く地へ)

Rem le marie Yar le marie.
(最后の命令です)

乱れて散る绯色の蔷薇
眠り姫を硝子の筐(はこ)から
连れ出すのは贵方の腕
出来すぎた“物语”(はなし)

口づけた首に愈やせぬ咒いを刻んだ
魔女(わたし)に生きる意味がある?
二度とは戻れぬ茨の道を往く...贵方と

迷いの森深くに出口はないから
幸せなんて愿わないわ
乐园とは呼べない小さな箱庭(せかい)で
互いを满たし合うだけの谵言(うわごと)缲り返す

盟约(さだめ)がもし贵方を狂わせるのなら
この手で全て终わらせるわ
银剑(つるぎ)よりも锐く昙らぬ誓いを
その日まで毒の杯倾ける罪人

Rem lu Fem le horia.
(私も贵方も愚者)

赦(ゆる)してなんて愿わないわ

Rem lu Fem le marie.
(私も贵方も牺牲者)

何よりも甘い言叶で唇を濡らして
もう少し贵方と同じ梦を见ていましょう

Fem le woe.
(贵方は云った)

“Rem le noh mea roze, Fem la Rem le roze”
(“多くの花は失ったけれど、仆だけの花を手に入れた”と)